中村一郎

ぼくたちはふだん、ことばは通じるものと思って生活をしている。でも、ほんとうに通じているだろうか。他者がしっかりと受け止めてくれることばを、ぼくは持っているだろうか。ことばが通じなくなるという危機的状況を、ぼく自身は経験したことがあっただろうか。